2005年12月06日

あまり聴かない第九

第九は年末と決まったものではないのでしょうけれど、テレビやラジオ、そして街角でこの曲を耳にする機会が増えるのはやはり年末ですね。
私はジャズ・ファンなのでクラシックは苦手です。とくにテンポが頻繁に変化するのとドラムが入っていない(ってあたりまえですが)ことが聴いていて落ち着けない原因だと思います。それでも付き合いがあるので第九ぐらいは何度か聴きにいったり、CDを聴かせてもらったことがありますが、やはりこれはホールかなんかで聴く方がいいですね。
冒頭はDとAを長く伸ばす音から始まるのですが、これは三度の音が定まっていないパワーコードなのでまだ調が決まらない感じがする。ところがホールでは倍音の関係で必ずF#が発生しますから、最初Dメジャーだと思うんですね。しかしこの曲、実はDマイナー。引っかけられるわけです(笑)。これは多分ベートーベンの作為や悪戯だと思うのですが、CD演奏だとこの倍音があまり発生せず平たい印象になります。まして、最後の合唱のところはCDがどう逆立ちしてもホールで圧倒的な人数で歌われる迫力には敵わない。やはりこの曲は、演奏の上手い下手はどうあれ、ホールで聴くべき曲だと思います。
そんな中で、「これはCDで聴いてもいい演奏だな」と思ったのが下に挙げたフルトベングラーの第九です。

no9.jpeg

私には細部を逐一検討して批評する能力も時間もありませんが、とくに好きなパッセージを聴いてみて、これは深い!と感じたのです。それは、一回目の合唱が終わって行進曲風の独唱が始まり、そこに合唱が絡んだあと、楽器だけになり激しく上昇下降を繰り返すフレーズが交差して様々なテクスチュアーを織りだしていく、あのきわめてエモーショナルな一節です。ここにやられました。他の演奏も何回か聴いたことがあるのですがこの演奏ほど深い感動は得られませんでした。
ジャズファンなのでトータルよりも部分聴きで判断してしまう傾向がありますが、これはいい演奏だと思いました。
posted by G坂 at 17:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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