2014年03月01日

Billie Holiday: At Carnegie Hall (Verve)

billiecarnegie

First Set: Roy Elderidge (tp), Coleman Hawkins (ts), Carl Drinkard (p), Kenny Burrell (g), Carson Smith (b), Chico Hamilton (d)
1. Lady Sings The Blues With Reading From Lady Sings The Blues
2. Lady Sings The Blues
3. Ain't Nobody's Business If I Do
4. Trav'lin Light With Reading From Lady Sings The Blues
5. Reading From Lady Sings The Blues #3
6. Billie's Blues
7. Body And Soul
8. Reading From Lady Sings The Blues #4
9. Don't Explain

Second Set: Back Clayton (tp), Tony Scott (cl), Al Corn (ts), Carl Drinkard (p), Kenny Burrell (g), Carson Smith (b), Chico Hamilton (d)
10. Yesterdays
11. Please Don't Talk About Me When I'm Gone
12. I'll Be Seeing You
13. Reading From Lady Sings The Blues #5
14. My Man
15. I Cried For You
16. Fine And Mellow
17. I Cover The Waterfront
18. What A Little Moonlight Can Do

1956年11月10日、カーネーギーホールでのライブコンサート盤である。
トラック1,4,5,8,13は自伝と言われる Lady Sings the Blues(邦題『奇妙な果実』)の一節を New York Timesの Gilbert Millsterinが朗読したものである。この自伝なるものについては以前にも書いたが、全く信用してはいけない書物である。ビリーが当座の金欲しさにウィリアム・ダフティーというタブロイド記者に適当に書かせた扇情的記事の集大成であり、これはウィリアムの妻メイリー・ダフティーがビリーの寄生虫であった関係からである。ビリーの音楽を耳にしながら、この自伝に感激する人は音楽的にも文学的にも絶対に信用できないことを、ふたたび強調しておく。

このカーネギーホールコンサート自体、いわゆる「出版記念コンサート」の態であり、その意味ではジャズ的興味が薄い。しかし彼女の喉の状態がよく、サイドメンもロイ・エルドリッジ、バック・クレイトン 、コールマン・ホーキンス、アル・コーンと興味深いメンバーが揃っている。リズム隊もウェストコーストを強力にスイングさせたチコ・ハミルトン・クインテットである。もっとも、サイドメンに十分なソロパートはなく、喉の調子はいいものの晩年のビリーの弱点である「おきまりの歌をおきまりの歌い方で歌う」癖に陥っていて、個人的にはそれほど勧められるものではない。

以前なら、ビリーの得意曲をまとめて聴ける名盤という側面で推薦も出来たのだが、CD時代の現在では下に紹介するようなお徳用コンピレーションが出ているので、そちらの方を強く推薦する。



こちらはマニア向けオリジナルジャケット

posted by G坂 at 00:46| Comment(0) | jazz | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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